□月 ●日  No2036 里香女史の戦車 概論


八雲商事に在住する戦車娘 里香女史。 彼女の持つ戦車を維持するためには
当然それなりの支援組織がないといけないのはご承知の通り。
彼女の使う戦車はどちらかというと重戦車というよりは装甲車の類と同じ代物と
考えて貰えればいいだろう。


幻想郷では戦車はそこそこ有効な兵器とされる。携行火器の威力はまだまだで
相当量被弾しないと破壊されないことが解っているからだ。
もっとも運用においては逃げるのには有効だが博麗の巫女と正面切って戦うには
不足というのが実態と言ったところだろう。


ちなみにだがこの戦車、現在ではカクタスカンパニーで製造されている。
所謂カンパニーの私兵達がスペルカードシステムを利用できるのは
お互いの技術供与があるからだ。もっともバージョンは3世代前のものを利用する。
これはバックファイアが発生した場合、通常なら身代わり呪符が保険となるべきところが
全く機能しないからである。
つまり致命的に破壊されるからだ。


戦車がスペルカードを利用するのは戦車の容積以上に弾丸を搭載できるからである。
もっとも実体弾も少量ながら搭載することになる。それでも弾丸数が少ない故に
軽量化が期待できる。スペルカード発射口が数門有れば、そのまま補助火器として
十分効果が上げられるのだ。


そのため運動性能は戦車よりもはるかに高い。あり得ない機動も可能であり
三次元的移動も可能である。 いざとなれば魔力での動作も可能であるため
熱誘導式のミサイルも効果が薄い。
問題は、こうした魔力システムの戦車は使い手が限られると言うことなのだが
その辺についてはおいおい話すとしよう。