□月 ●日  No2053 彼女は言った 自然由来が体に良いなんて嘘だと。


幻想の世界で一番厄介なものというのが食糧の問題でございまして
隔離地域というのはいつだって食料が不足しがちになります。
魔法使いが魔法使いたらしめているのは結局食糧不足の解消に他なりません。
幻想郷で一番大変な食糧の問題をどうやって解決するかはとても重要な案件となります。


顕界でも過去には人口爆発による食料問題が多く取りだたされました。
しかし、現代ではそこまで大きな問題にはなっておりません。寧ろ、飢餓国の肥満問題が
顕在化している有様です。 もちろん食料を買えることが前提でありますが。
この一番の理由。 それは食糧の生産能力が大幅に向上したからであります。


幻想郷の場合はどうでしょう。実のところ、科学肥料の類なども人糞などと併用で使っております。
人糞は肥料になると良く言われていますが、都市部の食糧事情が良くならないと機能しません。
結局栄養価は消費されますので、循環型を標榜していても結局じり貧になります。
故に添加剤が必要になるのです。


添加剤の使用料はおおむね住民に委ねられますが、基本的な使用量を教えているのが
秋姉妹(姉)です。守らないと大体酷いことになるので、みんな強制的に守る羽目になるのである。
肥料は増やしすぎても駄目といえばそれまでだが、最悪作物が爆発するらしい。
一体何を混ぜているのか色々と疑問だが顕界で出回っている物だと言うことは
間違いないらしい。


そんなわけで、今年もお米を作るための必要な肥料を運び出した次第。
列車数回それだけのために回していることを考えると、幻想郷も結局完全に
全てから独立するのは難しいことが分かるという物です。