□月 ●日  No2082 金環日食


日蝕が来るというのでうちの会社は朝から厳戒態勢にあります。
今日は会社に泊まり込んで事態の収拾です。
妖怪の何人かについてはこのへんの話をしましたがいまいち理解されなかったようです。
まあ、日蝕なんて普通の妖怪達から見れば異変と言っても過言ではないわけなのですが。


三馬鹿に至っては太陽が欠けるわけが無い。貴様馬鹿だろうと言われる始末。
誰が言ったかは大体見当がつきますが。
ちなみに当人ですが本当に太陽が欠けて部屋の片隅で震えていましたが
いや、あなたたち太陽を肉眼で見るんじゃねえよ。


太陽を肉眼で見すぎた馬鹿が案の定薬屋に長蛇の列を作り治療を求めています。
最初から予見していた薬屋ぼろ儲けです。
だからお前ら治ったそばから日蝕見に行くんじゃねえよ。

ただの網膜症を神様の降臨だと言っている人がいて、ケロちゃん帽の神様が
便乗商売をしています。相変わらずです。
自称現人神はサングラスをしていてガラの悪い姿になっておりました。
酷いです。


日蝕の時間はあまりないので、大体の方は過剰反応してトラブルを起こす例が
多いとのこと。もっとも妖怪の中には寿命が長いのでもう3度目とかといって
慣れたという者もいるようなので色々末期だなと思う次第。


まあ、日蝕というものは妖怪達を色々活気づかせたりする物なのですが
みんなぶつぶつと何かをつぶやいているんですよ。
そこのあなた勝手に変な設定を入れないでください。厨二病じゃないんだから。


ちなみに今回のMVPは日蝕に驚いて墜落して見事天体ショーを見逃した
博麗の巫女に決定しました。
だからお前人の話を聞けよと。