□月 ●日  No2135 色即是空


怪奇現象が可視化できますと色々な部分で便利だったり不便だったりします。
面白いのは、人間というのは必ず説明できるものに脳内を置き換えて物事を理解するものなのです。
本当は厄介な存在や代物が見えていても頭の中でそれは異常がないと思い込むなんてこともあります。
こういう場合は八雲商事製のサングラスをつけると面白いことになってきます。


顕界であっても結構いろいろいるみたいなんですね。
妖怪やら幽霊やら色々おります。
大体の場合はよからぬパターンでいることも多いのですが、中には
子離れできていないとかが多いですね。


基本的にそういうものを見るとおおむね心臓に悪いことが多いです。
特に困るのがほっとけなくなるってことですね。
案外幻想郷にいるよりももっと大変だったりします。
幻想郷の住民なら説明は簡単だし祓うの簡単だからです。
実力行使でどつきますからね。あいつら。


顕界でそのようなことをすると、大体の場合は変な噂がついたりします。
凄いケースではどこかの教団が乗り込んできたなんてことがありました。
自分の商売を邪魔されると思ったのでしょう。
この手の人は、うちの会社の名前をあげますとすごすごと退散します。
酷いと「同業か、失礼した」とまで言われます。
結構有名みたいですね。その手の業界では。


逆に知らないと言って騒ぐ人は大抵もぐりかはじめたばかりというケースが
多いようです。 この場合は因果というものを教えてあげることもあるらしいです。
そうしないととんでもないものに触って果ては命を奪われるからだそうで。
妖怪たちもボランティアでやっているとのことです。


ある程度大きな新興宗教では結構有名な話ですので一度聞いてみるといいかもしれないです。
その後どうなっても一切の保証はできませんがね。