□月 ●日  No2190 セーラーガール?


ムラサ船長の話をしておく。彼女は極端に高い危険度を誇っているが、彼女が危険と言われた理由はちょっとニュアンス周りが違う。
彼女は一連の出来事を黒歴史と言っているが、彼女の物語にはもうひとつの側面がある。
そもそも彼女がどうしようもない暴れん坊なら救われたとしても仏門に入るなんてことはしない。
大体の場合退治されたら完全に消滅させられるとか封印されるとかそんなパターンが殆どだ。


しかし、実際にはそうはならず彼女は命蓮寺に入ったわけなのだが、ここに秘密がある。
そもそも、彼女が沈めた船がポイントだ。実は彼女は見境なく船を沈めていたわけではないらしい。
むしろ、船によって対応を変えていたらしい。 大師様が沈まぬ船で彼女を救おうと決心したのは、実はその事実があったからと言われる。
対応の変え方は徹底しており、例えば海賊行為に出る者を沈めたり、侵略行為を企てる軍艦を沈めたりもしていたという。
なんだ正義の味方ではないかと思った人は この話がそんな簡単な話ではないことくらいはお分かりいただけるだろう。


正義の味方と言っても彼女の行為は独善であり、見境なく沈めるよりも実ははるかに性質が悪いのだ。
彼女には自分の判断のベースとなるような価値観がかけていたのだ。
大師様はその点を突いて彼女を仲間に引き入れたというわけである。


なお現在においても大師様を救うために突っ走るあたり、今も心根は変わっていないので注意されたい。
ちなみに八雲商事において性格もよい彼女は人気である。
ただし容易に明羅女史化する可能性が高く、第二版の求聞史紀には危険度最大と書くしかなかった。
こうしないと求婚する馬鹿が後を絶たないからである。


意外と知られていないがなぜか宇宙船の類の操縦も可能である。彼女が生きていたころ何があったのか
それはミステリーである。