□月 ●日  No2271 幻想世界の闇


はっきり言いますとね、幻想郷を無条件できれいな世界と言われると色々コメントに困るのですよ。
外の世界で幻想になった者が幻想郷教にやってくるとはよくいったものですが
悪幣もまた幻想郷に居座り続けるのです。


その中でも特に問題となるのは人身売買の問題でありまして、農村部の娘とかは嫁に行くと言って
売られていくってのが結構よく見かけるわけですよ。
それが嫌で魔術を志す人間がいるくらいです。そういう人は十分な師事を得られないので
概ねバックファイヤで非業の死を遂げることになるのですね。どちらが幸せなのか本当にわけがわからなくなる。


幻想郷では妖怪に対する恐怖とかコミュニティのおきてとかが結構機能するのだが
顕界のように極端なまでの倫理観はないのですよ。
倫理観はくそくらえと思うかもしれませんが、つくづく幻想郷にいるとこの倫理観に守られている
部分が多いことに驚くのですよ。


外の世界から人が来ますと結構おもてなしされる場合があるのですけど、特に女性の場合は
速攻売られるケースがあるから要注意ですよ。顕界の女性って幻想郷と違って線が細い子が多いので
売られるときはあっという間に売られますよ。結構高値で。ただ体力が弱いからもたないって
言われますよ。だからといって八雲商事の連中がなにかできるかというと
無理なんですよ。そこまでは干渉できません。なんとかしようとして失敗する人はいますがね。


ただ、あそこで商売の元締めやっている女が元外の世界の女だと聞いたことがあるので
案外あそこはあそこでなんとかなるのかなと思っていたりします。境遇が似ている人同志で集まるほうが
却って連帯感が出るのかも知れません。