□月 ●日  No2307 資格を取ろう


東風谷早苗が幻想郷に旅立つ1年前の話である。幻想郷に旅立つ前の準備としてある資格の取得が急がれた。
それが麻薬取扱者の資格である。この資格が取得できようとできまいと、とかくこの資格がないと
幻想郷に旅立った時に大問題となるからだ。
なぜこの資格の取得が急がれたのかを説明しないといけない。


当時、永夜異変に際し薬を販売する月面人の存在がとりだされていた。
彼女たちは薬売りであり、その薬はとても効果が高いと言われている。
しかしながら、この当時は彼女たちのポジションがいまいち不確定だったため対抗手段が急がれていた。
さらに、魔法の森にあるキノコの類も大問題である。 


これまでその手の知識に触れていない人間がこの手のことに触れてしまうことは
極めてリスクが高い。 また東風谷早苗地震も魔術ブーストのために大麻の利用も
想定されていたため、彼女自身に正しい知識を身に着けさせることが急務になっていた。


この問題に際し、大学の先生をわざわざ招へいして直接家庭教師につけさせたり
おねえさんが、家庭教師とできそうになったり
家庭教師が実は既婚者であることがばれて修羅場になったとこと以外は
おおむね上手くいったといえる。


東風谷早苗が理系である理由はこの辺の知識を叩き込む必要性があったためであり
その点においてかなり昔から彼女を幻想郷に送り込む準備がなされていたと言ってもよい。
本来幻想郷に旅立ち一定のレベルに立つには5年以上の訓練が必要であると考えられていたが
彼女の場合はかなりその点を圧縮したものになっている。
これは弾幕戦に必要な期間という意味であり、一般の訓練の場合はもっと短いのである。


それにしても、東風谷早苗が試験を一発で通ったのはみんなびっくしたらしい。
もっとも、試験に受かっただけで実際に資格として使用できるって話ではないのが
ご愛嬌である。どうせ幻想郷にいきますし。