□月 ●日  No2313 しごき


八雲商事でたびたびおこなわれるのがロールプレイングである。
ロールプレイングとは妖怪たちの想定問答であり、われわれがかなり重要視することでもある。
何しろ妖怪相手の場合、話をする時からすでに戦闘状態にあるという部分がある。
たとえば言葉に呪詛が混じる場合であり、抵抗策がないと戦闘時にはすでに金縛りにあっている
なんてこともあるのだ。致命的である。


意外と重要なことは相手をまじまじと見ないことである。
これは外見が美しい妖怪が相当数いるからである。
心奪われるというケースがあるが、これもよろしくない。
たちどころに相手のペースに絡み取られてしまうのだ。
頭の中でコスプレをした朝倉に変換すれば耐えられなくないが、結構やばい人はいる。


ともかく八雲商事の予算を守るために想定問答は常に
行っていかないと軽く死ねる。特に好戦的な妖怪相手の場合は極めて危険である。
ちなみにこの時行使で招かれていたのが一輪嬢だ。彼女は僧侶だが
相当の副業もちである。そうでなければ彼女が食っていくのは
いろいろ難しいのだろう。


問題は彼女の教育法だが、悪名高い某軍曹形式なのである。
しかし、卒業するときには彼女と結婚したいになるくらい洗脳されるようだ。
こわいこわいこわい。
ちなみに私は彼女のカリキュラムを受ける前に朝倉からカリキュラムを受けたため
このような方向になったが、一輪嬢のカリキュラムを受けた人の
立ち回りをみているといろい参考になるなと思っている。


ちなみに朝倉のやり方だが、いざとなったら死んでもいいのよ。
という豪快なものである。
どうなるかはだいたい見当がつくかなと。