□月 ●日  No2314 正体を現すと発動します


知り合いの野郎に頼まれて心霊現象が起こっているという自宅をチェック。
大学時代の友人からの紹介で私に白羽の矢が立ったようだが、確かにその手のことには詳しいが
本来は専門外なので現場調査だけして帰るつもりでいた。


到着すると確かに誰かいるようだ。気配がするところをおもむろに開けたら糞美人の幽霊が出てきて
びっくりした。漫画のような展開である。
とりあえず二人をまじまじと見やってから「お幸せに」と言って帰ろうとしました。
幽霊でもあそこまで美人だったら私だってお願いしたいわ。
ついでにお友達になったら冥界に行けば直接触れるのだ。 もはや問題はあるまい。


仕方がないからとりあえず二人を座らせて何が問題だと尋ねてみた。
最初に出てきた言葉は、「俺がエッチなビデオを見ていたとき物音だしたのお前?」でした。
完ぺきにお惚気モードになっていてこっちはイライラしている。
浅間を呼んできて除霊するか、こいつを中有の道に送り込んで恋を成就させるかの二択にしたい。
明らかに態度が違うのだから仕方ない。確かに私が持ち帰りたいくらいの美人。


なんでこんな状態になったのか尋ねたら、まあいろいろやばい話が聞けました。
友人はちょっと引きましたが私は何とも思いません。
そんなもの明羅女史の状況を見ている私には大したことがありません。
いや、それこそが大問題のような。 違う意味で頭を抱える私を二人が心配そうに見つめてきます。

とりあえず、幽霊との同居は幻想郷に事例があるのでそれを適用します。
まずプライベートゾーンは決める。相手が幽霊なのでプライベートゾーンが適用できないのですね。
あと抜くタイミングをつくる。 これが地味に重要です。


ここまで終わったらとりあえずあとはお幸せにというしかありません。
なんだかなあと思いつつこの場を後にしました。
ここまでは普通の対処かもしれませんが、ちょっとあっちに仕掛けをしました。
引っかからなければ、二人で上手くやってくれるでしょう。たぶんね。