妖怪でも幽霊でもなんでもそうなのですが、基本的にどんな代物でも実体化には多分なコストを
要求しまして、それが幻想郷と顕界ではかなり違うことは知られている事実ではあります。
従いまして怪異とは人間に認識バイアスをかけることによりより低コストに妖怪たちの
存在を知らしめることにあると言われます。
意外と低コストで出来ない燃費の悪い奴がいわゆる顕界に現れる妖怪というものです。
この手の奴はだいたい燃料も腐るほど埋蔵していますのであまり問題はないか
燃料をうまい具合に補給している類の者と認識してもらえればいいかと思います。
さて、それでよく聞かれるのは、こうした低燃費運転をしているような幽霊が
低燃費に耐えかねて幻想郷に行きたいという場合でありまして
正直言いますと、お勧めしていないのが現実です。
実際問題としまして、そういうやつが幻想郷に行ってもエネルギー補給方法が
顕界に依存している場合が多く、たいてい上手くいかないからなのです。
思考バイアスは顕界でなら有効でも幻想郷では文化の違いから無効ということは
よくあるのですね。
そんなことですが、それでも行きたい人のために、たまに八雲商事にやってくる
姫ちゃんこと閻魔様の出番となります。
いわゆる振替処理ってやつです。もちろん幻想郷で生き延びる可能性は
低いのですが、彼らにいくら言っても聞かないし、おおむねアレな方なので
OKが出てしまうそうです。
結果どうなるかって。運が良ければ博麗の巫女に消されるって感じでしょうか。
南無ー。