□月 ●日  No2385 変質者たち


一時期と言いますか今もかもしれませんが、妖怪の皆さんが全身タイツやら仮面やら
つけて正義の味方をやるってことは結構あるらしいです。
一応存在を知らしめるために、テレビ番組とかやるのですけど昔はこういう
ヒーローみたいなやつが相当はやったと聞いています。


実は戦争直後に起こった混乱の中で行った、自警団行為だという説もあります。
妖怪たちが自分たちの姿を隠すために仮面を纏ったといいますがどうみたって
そっちの方が怪しすぎでした。
特別な身体能力を持ち、それなりの戦闘能力を持つので中には警察とも
仲が良かった妖怪もいたらしいです。


そしてこいつらは纏めて消えていきました。
理由はいくつかありますが一つは探偵法などの法律ができて規範が出来たと言うのがあります。
また電子化についていけなくなったと言う話もあります。
でも一番の理由が、正義の多様化だったのではないかという声があります。
正義とはなんなのか、正義のために犯罪行為を犯していいのかなど
結局正義のためにやっていた行為が一方で人を不幸にする場面を見てしまった者は
皆やめてしまうわけであります。
この辺は情報の伝播が早まった現代社会ならではと言えるかもしれません。


さて、彼らの体験談はだいたい書籍になっており、今も映画化などをすることによって
連中はなんだかんだ金はそれなりにあるらしいです。
幻想入りしたいですか?と尋ねると概ね連中は満足していますので
まずやってくることはありませんが、全身タイツの仮面をつけた奴を
幻想郷で見かけたら変態なのでぜひ通報しましょう。