□月 ●日  No2561 直接聞いてみました

巷では兵器を擬人化したゲームが人気らしい。
そもそも兵器を擬人化するのは割と万国共通であり、何故かその姿は女であることが多いと言う。
これは付喪神が女の姿をすることが多いのと同様の現象であると言われる。


この手の現象に当人がどう反応するのかという意地悪な企画があって
全く別のジャンルだが、当人にこのように擬人化されていると伝えたうえで
薄い本を見せると言う企画が発動したのだが、意外と反応は上々で
挙句もっとやれと言われてしまった。
大体、この手の存在と言うのは忘れられるよりは再消費された方が良いという
考え方が多く、それがどんな魔改造であれ、宇宙に飛び出そうが股を開こうが
前例には事欠かず、全く問題はないと言うのだから驚きだ。


身もふたもない話だが、人間じゃないからそういえる部分もある。
何故恥ずかしいと思えるのかと言ったらそれは人間が勝手に脚色したものであって
自分には関係ないし、裸にひん剥いたとしても、よく考えてみれば常時ハダカみたいなものだから
あまり問題ないと言うわけである。
妖怪たちはこの点について断固否定するがこの辺が付喪神との違いなのかもしれない。


ただし識別子としての外見はどうしてもあるので、自分が自分であるための特徴を
取られるのはかなり拒否感があるようである。
この理論からすると軍艦の擬人化において砲台を外すのは恥ずかしく、服を脱がすのは
それほど恥ずかしくないと言うことで、だいたいあっているというしかないらしい。


付喪神の世界も奥が深い。
なお、朝倉に砲台を付けても外見的魅力は向上しないというのが我々共通の意見である。