□月 ●日  No2635 治安悪化


 八雲商事が解読屋に本を預けないのは不思議だという話はよく聞きます。
 うちがあっちに送るのは大したやつではないものばかりです。でも冊数は多いですから嵩張るので
 預けるってことはあります。
 

 解読屋に本を預けられない理由は単純で、解読屋が自分で本の中身を処理できないのに
 興味半分で中を開放しまくるクソだからというしかありません。
 その点ですと香霖堂は安心です。彼の能力はリスクマネージメントには最適であります。
 いざとなったら破棄したり燃やしたりも可能です。


 とにかく解読屋に本を預けるとバイオハザードというかおもらしをやりまくります。
 最近はデストロイヤーどもが張り付いていますが、あれは結構商売になるからでありまして
 退治した時に記録がのこれば金になるからであります。
 というかどう見てもマッチポンプです。


 お陰でこの本屋の周辺ってまともな店が成り立ちません。
 もっとも隣家はその辺は仕様とみなしている奴らばかりであり
 家賃が安いので、かなり美味しい思いをしているみたいです。
 むしろデストロイヤーがたむろしている事のほうが店にとってリスクと聞いたので
 色々コメントしたくない気持ちになります。