□月 ●日  No2689 ただしイケメンに限る


 とてもややこしい話。
 幻想郷でも顕界でも人攫いってあるじゃないですか。
 それで、妖怪たちに聞いたのですが人攫いをする時に気をつけるのはなんですかと尋ねると
 「ただしイケメンに限る」と答えられます。


 普段から姿を良くしていればどんな行動も美化されるのだそうです。
 そんなこともありまして、妖怪たちってとても端正な顔立ちをしております。
 何か行動をしても疑われないのはイケメンに限るってわけです。

 
 実際に人攫いをして人間を色々なパターンで食物にしている妖怪でありますが
 基本的にあまり外見に気を配らない妖怪は既に顕界で一定の地位を獲得している
 妖怪で、逆に妙に外見に拘る妖怪がいたらそいつはなんかやっていると
 判断も可能であります。


 最近ですと、妙に衣服に高コストな飾りをつけている妖怪が散見されますが、
 あれは完全に自分が妖怪だと言っているようなものです。
 高コストな飾りは毎度毎度生成しているから可能だからです。


 ちなみに顕界だとちょっと状況がかわります。飾りをつければつけるほど安っぽくなるらしいです。
 それもそのはず、この手の柄はゆらぎが無いのです。計算式で作ってるから。
 すると顕界では安っぽく見えるというわけです。


 そんなわけで、この辺のことを踏まえつつ、朝倉もうまい具合に引き取り手を
 探していただければと思います。
 人生終了する前に閉めます。