□月 ●日  No2810 おくすりで対処


 幻想郷で病気になるのは色々厳しいです。
 そもそもきちんとした処置をしてもらえる可能性が低く、薬屋で処置してもらえるとしても
 それはある程度の移動を伴います。自動車で病院へ行けるっていうのならまだましです。


 なので専ら我々は会社の医務室で処置してもらうことになります。
 会社で薬ばかり処方してもらうのはだいたい決まった人になりますが
 あまりにひどい場合は医務室の人間が薬屋に聞く場合もあるようです。
 何故この仕組が生まれたかといいますと、薬屋が万年赤字で結果的に我々が補填するようになった
 結果、一応見た目上でも対価をとりましょうという流れになったからであります。


 とはいえ、幻想郷で病気になると治療費は洒落になりません。
 もっとも虫垂炎でさえ、幻想郷では致命的であり処置によっては
 腹膜炎を発症、確実に死に至るって感じであります。
 薬屋で処置してもらうときは投薬でカタをつける感じです。


 従いまして、幻想郷で病気というのはとてもよろしくありません。
 本当にヤバイ場合は無理して治療するよりも中有の道行ったほうがマシとまで
 言われるのはちょっとひどいです。
 本当ひどいです。