仮想環境で開発するときに厄介なのは、いわゆる規約違反を故意に
起こすタイプの魔術がうまく起動しないってことでありまして。
このへんはコンピューターの思考に近いのですが、
魔術とデータは基本的に一体でありまして、データというのは
たとえば弾幕の情報や軌道とかそんなもの一式であります。
ところがプログラムがあまりに糞だったり
データを挿入するエディタにバグがあったりすると
データがプログラムを侵食します。これが魔術でもコンピューターでも
事故の原因となるわけです。いわゆるメモリリークってやつです。
メモリリークが起きてしまいますと、データがプログラムのような
動きをしてしまってたとえば自分が自分の弾幕に当たらないようにする
安全上の処理とか、弾幕の発生座標が自分の存在座標軸上に出現しない
ようにするとかといった基本的処理の上に貼られてしまうと
大事故 下手すりゃ死亡ってことになるのです。
仮想環境ではこういった致命的バグを規約違反エラーと称して
発生しないようにするのですが。
問題は朝倉のようにプログラムを自分で書き換えるタイプの
魔術なのです。
その証拠に彼女は自分の能力を仮想的に入れ替えるコスプレを
使うわけですが、まさにこれメモリリークを使って
自分で自分のプログラムを書き換えてしまうのです。
昔のコンピューターではよくあったと言われるテクニックですが
きょうび安全とある程度の資源があるわけで規約違反エラー
と朝倉のせめぎあいは毎度続いている次第です。