□月 ●日  No2992 某赤いところの話


 幻想郷内部においても普通に貧富の差はある。つうか、ある程度の貧富の差がないといろいろな意味
 でヒエラルキーによるエネルギーが生まれないのだそうだ。

 
 幻想郷が生まれたあと、このようにできるはずだとやっていた国家が泥縄式の展開の末に
 崩壊していったのをつぶさに見ているとああ、これも仕方ないのかと思うわけです。
 問題は、金持っている人が金を溜め込んだままにしておくことなんですな。
 使うときに使えないと単にダフついた金になる。


 特に幻想郷のようなミクロな経済だとこのへんが結構難しいのだそうですな。
 つまり潰れるときはバッファがないのであっという間に吹き飛ぶんですよ。
 これが、仮に別の銀行とかがあればまた別なんだろうが。
 それを実現するのは色々無理筋ってもんですよ。


 んで、お金なんですけど、幻想郷の場合富裕層は公共工事をしないとならんという
 昔ながらの決まりがありまして、公共工事をすることで金をある程度
 まく仕組みになってます。まあこれって昔のやりかたそのものなんですけどね。


 投資などで金を増やすことは出来ませんが、まあこれはこれで一つありなんでしょうね。
 八雲商事としては色々持ち出しが増えて厄介なんですがね。