□月 ●日  No4483 侵入者

 ここ最近幻想郷に、犯罪者の皆さんが良く侵入するようになりました。
 だいたいの場合は地がでて、妖怪たちに排除されるのですが、
 中にはかなり同情できるような理由で侵入させられているようで
 まあそういうことだ。

 霊能局に苦情を出したら、小兎姫がかなりイライラした表情で
 あのバカ団体はとぼやいている。
 今までと違い、完全に組織的に幻想郷に侵入しようとしているが
 これは昨日今日始まった話でもないらしい。
 
 よくあるのがどこかの独裁者で新しい兵器がほしいとか、お金はないが
 武器を供給してくれるところとかだいたいそんな感じで幻想郷にはいって
 妖怪を拉致しようと試みるとか、別の宗教の連中が自分が連中を
 どうにかして見せるって言って入ったやつもいたが、そいつらは
 普通に幻想郷に永住する道を選んでいる。

 おかげで、のちにここで宗教戦争が起きても住民は呆れた目で
 見ることが出来るようになったので彼らには感謝しきりである。

 今日侵入した奴らは妖精たちの餌食になったがあいつらは
 弱いと勘違いされるせいか捕獲対象になっていることも多い。
 もっとも彼女たちがもっとも危険で交渉もろくにきかないことを
 彼らは理解すべきである。