□月 ●日 No4518 アーカイバ
ここ最近重要建造物が焼失または消失などした場合、
その建物が幻想郷に転送されるケースがある。
これが幻想入りとよばれる事態である。
しかし現代においてそれをある程度予防することが可能になっている。
その手法が所謂アーカイブ化である。
特に我が国の建造物はこれが徹底的に行われている。
大権現の建造物が消失しても幻想郷にいかない
基本的メカニズムがこれだ。
徹底したアーカイブ化により、幻想郷に建造物が
転送されることを防ぐのである。
この手法は一部ではよく知られた方法だった。
たとえば我が国の歴史的重要建造物は
高度な謂れを持つことから容易に幻想世界への
転送が起こりうるが、それを定期的な建て替えと
アーカイブ化で予防しているのである。
もちろんアーカイブ化はある程度限界があり
聖遺物の一部が幻想郷にはいることはあるが
それでもそれは完全ではない。
単に模した建造物という認識になるのである。
まあそんなわけで、消失した歴史的建造物が
幻想郷に行くことはないのだよ。残念だったな。