□月 ●日  No4592 経済的異変

 妖怪変化が支配するという幻想郷であっても、重要なことは
 実のところ顕界とかわらない。経済である。
 経済破綻さえしなければ住んでいる人にとっては住めば都である。
 幻想郷にとって幸いなのは比較的、食料問題が起こりにくいことだ。
 小氷河期や局地的大雨が多少あっても、食う分の食料は基本賄えている。
 寧ろ、食料価格の安定にもつながっている。

 冬がいつまでたっても続く異変についても
 結局のところ食糧難というより寧ろ、食料価格安定に寄与していたことは
 意外と知られていない。白玉楼の主人は策士だと思う。
 まあそれなりに食べるタイプの妖怪が食料問題を
 憂うのは寧ろ当然だったのだろう。

 特に農本主義を貫いていると豊作すぎてもインフレーションの
 原因になる。一応お金の流通で対応しているのだが
 やりすぎると資本の集中を招いてしまう。
 もちろん、集中した先には異変発生時の負担額が増える仕組みとなっている。

 しかし、あまり負担を増やそうとすると博麗の巫女以外に
 異変開発手段を建てようとするケースも起こるのだ。
 そこのさじ加減がとても難しいのが最近の現状である。