□月 ●日  No4781

 幻想郷でとても怖いのは食中毒の類です。 
 いや、食べ物をいただくのはいいのですが、マジで危険です。
 最も食わないのはもっと危険なので意を決して食べます。
 そして一日待ちます。
 
 幻想郷で食中毒が怖いのは決して悪意のためでもありません。
 むしろ相手はかなり必死な思いで食料をわけています。
 基本的には固辞します。あなたたちが大変でしょうってことですね。
 つまるところ幻想郷は冬になるとマジで食い物がなくなります。
 致命的なレベルでです。
 博麗の巫女とか一部の人たちを食わせるのはまだなんとか
 なりますが、実際には限界があります。
 
 こうなるとどうしても食べられるもののハードルは下がります。
 これでもまだましな方です。ただし現代では食料を与える施設が
 複数個所あるのが救いです。ちょっと距離はありますが炊き出しなど
 を行っている場所はいくつかあります。

 こういう風になるのはここ最近の幻想郷の人口増加も一因です。
 妖怪による人間狩りがなくなったこともあり、安全になったということです。
 こうなると、どうしても食料の安定供給が難しくなりますし
 市場経済に任せると富の偏在も顕著です。

 これでもかなりマシになったほうですがね。