■月 ●日 No4953
雨が続いているため、多くの妖怪が飛行できない問題が起こっている。
こうなると里での買い物が不自由ということで、こちらの配達件数が
急増している。ところが配達件数が増えたからと言って
我々の利益が増えるわけではない。寧ろ配送件数が増えれば
赤字幅が増えてしまうのがうちのビジネスモデルである。
そこでというか、ある程度物流拠点に商品を置いて取りに来てもらう方式も
採用している。
物流拠点にはそれなりに防御関連施設が追加されるので
これはこれでコストがかかりそうではある。
だけど宅配ボックスとかに入れるよりは幾分マシである。
これでも盗める妖怪は限られているから何かインシデントが発生したら
真っ先にその妖怪が疑われる仕組みである。
そんなわけで通常配送のほかに別のルート配送もやってるのだが
特に山がちな幻想郷では移動も一苦労だ。あまりに大雨になると
土砂災害も怖いので、列車も途中で止める必要がある。
地底ルートもあるのだがここまでくると地底湖の増水も問題だ。
とにかく社員にはご安全にということで動いてもらっている。
もう大変である。