■月 ●日  No5141

 米帝に住んでいると言われる米帝版妖精グレムリンたち。
 水を使うと一定時間増殖することが出来る。
 夜食を食べるとオーバードライブできる。
 なおこれらのスキルは全てIT企業の炎上プロジェクトに費やされる。

 そのため私と知り合ったグレムリンは傭兵と呼ばれる。
 炎上プロジェクトに乗り込み、問題を解決したり、または
 ロジックボードやCPUの設計まで携わるコンピューターサイエンスの
 スペシャリストである。
 
 今回私が彼にあった理由はヴィヴィットに
 使用するチップのアップグレードやファーム更新の打ち合わせだ。
 今回のアップグレードによって性能は1割近くアップするというのだから
 かなりすごいと思う。

 しっかしですね。ほんとグレムリンってすごいですわ。
 4人がソース書いて、4人が印刷してチェックしていて
 4人がデバッグしてますわ。 なんで実質にコンピュータが
 10台以上あってそれが理路整然と並んでいるんだと思っていたが
 これなら納得ですわ。しかもマシンはきちんと用途ごとに
 スペックも合わせてあるんだとか。
 もう驚くしかないですわ。

 眼鏡かけているし、しかもブルーライトカットだし、ジーンズはいて
 ハンバーガー食いながら仕事をしている様はまさにって感じですよ。
 しかもすっげえ似合ってるときている。
 まあアメリカンな連中だなって妙に納得しているわけですね。
 しかし納期がめっちゃ短くてびっくりした。まあ時間を取ってもらっただけ
 値千金みたいなもんである。
 少なくても私の年収を数時間で稼ぐほどには。