■月 ●日  No5273

 うちの会社の連中というか、八雲商事社員のほかにもバケモノと
 殴り合いしている連中は疑似スペルカードを使いこなすようになっている。
 ルーキーがスペルカードを割と初期に利用できるのも、高性能なAPIがでたり
 開発環境の強化が入っているのが大きい。

 とかく現代においてはノード接続形式のビジュアルプログラミングが
 主流になりつつあり、基本機能の大半は隠ぺいされて、便利な部分だけが
 インターフェースとして顕現している状態である。

 ではこのようなシステムでオーバーヘッドは出ないのかというと、これがまた
 下手な術者が低効率なプログラムを組むよりもずっと効果が上がっていて
 半インタープリター形式で、最終的にはコンパイルして利用することで
 ほぼロスがない状態になっている。
 これでなければ魂魄はドローンを使用した大容量スペルカードは
 使えないといってもいい。

 いや、マジで部下に仕事教えているとすっげえ楽になったなあと。
 もちろん昔の職人芸も必要だけど、それよりも電子アシストの便利なコト。
 まあこんな状況だから最近スペカに頼らないようにって流れにもなるんだよなあ。