■月 ●日  No5431

 最近では幻想郷に迷い込んだ人間を収容する場所が充実している。
 携帯電話は効くし偽装したGPSロケーションを返すこともできる。
 普通に帰っていたらそのまま結界を突破したってことも技術的には可能だ。
 この日も幻想郷に迷い込んだと思っていない人が救助されたが
 こいつがなんとも山をなめきっている人で頭が痛くなった。
 この手の輩については、救助費用を別途請求している。

 文句を言ってくる人がほとんどだが、いざとなったら給料の一部を
 差し押さえることも可能だ。まあこの辺は顕界の現行法を採用しているし
 得たお金は結局救助用の費用と、発見する妖怪たちのインセンティブ
 まわされている。この仕組みのおかげで一般人が幻想郷に迷い込んで
 妖怪と出会うことはほとんどない。

 もちろんこっちは必死だ。顕界の人に病気があったらいろいろ終了である。
 はっきり言って笑い事ではない。
 いくら保険があるからと言って頼りきりはまずい。さっさと殺すべきという
 意見もあるが、現代でそれをやったら確実にパブリックエネミー認定される。
 
 まあ病院にはいてもらいますがね。面会謝絶でしばらく反省してもらうのです。
 なお通信の秘密はないから気を付けれ。