■月 ●日  No5989

 この世界にはいろいろなところに妖怪が存在する。そして思いのほか
 色々な方法で社会に浸透している。浸透している?
 たとえば全身タイツでのおっさんとか、ハンマー持ってるとか、鎧つけて飛行している奴もいるな。
 彼らはスーパーヒーローと呼ばれている。
 スーパーヒーローは建前上、パワードスーツを着てヒーロー活動をしているが実態は
 ほぼ妖怪である。てか、妖怪じゃなきゃ死ぬわこんなもん。

 このように妖怪は色々なところに出張っていまして、少なくても人類に
 害を起こすような奴っていうのは妖怪になりたての世間知らずってことになってる。
 なんだそりゃと思うかもしれないが、妖怪だって人間と争うよりもインフラとかを
 活用したほうがずっと儲かるとわかっている。

 こういう連中はたまに戦争にも参加してて、自分の住処を守るために戦っているが
 もちろん彼らも普通の人間と同じように扱われることが多い。
 相手が妖怪だとわかったら対策が色々ある。妖怪も万能じゃない。
 通常の機関砲食らったら妖怪だってダメージを受ける。
 強いていうなら劣化ウラン弾などの毒物攻撃が効きにくいくらいだが
 それだってだいたいは妖怪対策の薬物も混入するから意味ねえってことになるんだと。

 なので戦争に参加する奴もだいたいそういう奴であり、スーパーヒーローやってた方が
 ましってのも当然ですね。