■月 ●日 No6012
現代において幻想郷の境界を理解するのは極めて困難になっています。
これを可能にしているのがうちの社員になったレンコさんです。彼女は境界を知覚できる
秘封倶楽部出身の社員です。岡崎先生の秘蔵っ子の一人です。
ちなみに成績は、中の下、これはフィールドワークのやりすぎで授業にあまり出ていないからで
それでも中の下保っているので自頭はいい。
閑話休題。
んで彼女にとって認識しづらい境界を志向して現在の博麗大結界は作っています。
結果どうなったかというとキルリアン境界が溶け合った緩衝地帯だらけの代物になりました。
だから侵入はできるが、そもそも彼らが幻想郷に入ったことを知覚するのが難しいのです。
とはいえ、当然幻想郷の影響を受けますからだんだんおかしなことになり始めて
最後は通信途絶したりGPSが使い物にならなくなったり命綱が機能しなくなるなど
基本まともなことにならないわけです。
よく完全に隠すべきではと言われますが、岡崎先生が幻想郷移動技術を
ひっさげたり、大学OBが内側から干渉する手段を編み出すなど幻想郷移動に関する
技術革新は進んでいます。完全に障壁を作って移動させない手段は一見すると
効果は高いのですが、実は結界を突破された瞬間に無防備になるリスクがあります。
それでできたのがこのいやらしい構造の博麗大結界 エディション5です。
なにしろ幻想郷に入っても電波は通るし、GPSの偽装座標まで入るという念の入れよう。
戦術マップまで少しづつ狂わされるひどいものができたのでした。