■月 ●日 No6017
基本的に我々が幻想郷に入る時はあらかじめ決められたルートを管制室を通して事前連絡する。
管制室とは、博麗大結界にダメージを与えないように最適化された進入路を生成する隙間妖怪の眷属たちが
生成している空間とされている。観測すると真っ白な空間にこれまた真っ白な衣服、真っ白な頭髪をしたいわゆる
アルビノ種といえる式神たちが機械的に処理をするという空間を見せられた。
いや、実際は違うだろ、機械につながれた哀れなキツネ型妖怪と猫型妖怪がいるだけだ。
管制室を使うのは大容量の物質を移動するためだ。幻想郷にはいろいろな理由で迷い込むことがあるが
物資をまとめて運ぼうとすると、偶然の力でどうこうできるわけがない。
たとえば中途半端に結界を超えると列車の数両だけ移動なんてことになる。
これがまともになったのは岡崎先生のお陰だ。岡崎先生の技術により大容量ペイロードの
物資輸送が可能になったと言える。 正確に言えば低コストに移動できるようになった。
ちなみにそれまでは、朝倉が開発した大容量スペルカードを利用していたんだが
術式展開に数日かかるしでとても大変だったらしい。
荒っぽい移動方法もあったから事故で幻想入りしちゃった人もいろいろ出てしまっていた。
まあ、おかげで今じゃ幻想郷に違法に入る奴は禄でもない連中だけになったから、
霊能局のお仕事もとても大変だし、武装もだんだんやばくなっている。
小兎姫がゴリラ扱いされるようになったのもその時期らしい。