□月 ●日  No1800 株式会社八雲商事とは


株式会社八雲商事 妖怪達が稼いだお金を原資にした幻想郷の物資インフラを整備する企業である。
実際には複数の企業がまたがるグループ会社であり、物資を輸送するだけではなく、インフラの整備の支援や
工作機械の販売なども同時に行っている。


空を飛ぶ妖怪達が忘れがちな道路の整備などの支援も行っている。
あくまで支援であって、あくまで整備する主体は幻想郷の住民である。


幻想郷の住民がきちんとした生活をするためには常時、物資の補充などが必要である。
これが円滑に行われないとたちまち幻想郷内で社会不安が起こる。それはすなわち博麗大結界の崩壊を
招く事態へと発展してしまう。
人間は、衣食足りて礼節を知る生き物だ。衣食があって初めて社会は動き始めることができる。
飢えは冷静な判断力を狂わせ生きるために手段を選ばせなくなる。闘争が発生して人間と
妖怪が共存できなくもなる。


しかしながら八雲商事はあくまで幻想郷に不足する物資のみを補充する。
必要以上の物資輸送は行わない。 妖怪が住まう土地とはいえ、彼らの自立を促さなければ
彼らは自分たちの力で生活を行わない。 過度な支援は彼らにとって命取りと成りかねないのである。


八雲商事はいわゆる博麗大結界を構成する部品の一つである。その意味で確固たる物理層結界でもある。
それらは密接に連携し合っており、また仮に一部が破壊されても替えが利くように構成されている。
八雲商事はその意味では何度か移転が行われており、現在の場所に移動したのはだいたい50年前であると
言われている。


彼らの業務によって幻想郷は平和な状態が続いているが決して表に出ることはない。
幻想郷に住むものの主体はその住民でないと成らないからだ。
彼らそれを弁え行動する。 それが結果的に人間にとっても妖怪にとっても幸せなことである。


以上 途中から少し嘘が混じったが
どこからが嘘かどうかは、あとで考えてみるとしよう。