■月 ●日  No6020

 幻想郷は盆地であり、とにかく水はけが悪いことが知られている。
 そのため一時的に水をためておく貯水エリアを設けている。
 地底にある地霊殿や、命蓮寺地下などがそれにあたり、ことあるごとに
 水没するようになっている。普段は妬ましいとかやってる橋姫などはこの辺を管理している。
 貯水施設の維持を行い、いざとなれば放水する。

 もうお分かりかと思うだろうが、地霊殿で起こったインシデントは地底の温度の異常上昇が
 ポイントであり、場合によっては水蒸気爆発の危険があった。
 個人的には博麗の巫女が乗り出したこともインシデントだと思っている。
 もちろん妖怪たちの通信などいろいろな方法でのサポートを含めての対処であったが。

 話を戻そう。現在貯水エリアの空き容量に余裕がないらしい。まったくなくて
 渇水状態になるよりはましってことになっているが、余裕がないのもかなりまずい。
 悪天候で、大量に雨が降ったら処理が出来なくなる。
 まあ、実際には切り札があるんだが使いたくない。幻想郷に循環する水の総量が低下するし
 なにより隙間に捨てたら顕界に変な影響が出ることは必定なのだ。

 そんなわけでいくつかの区域で工事が始まっています。ボーリング調査の結果は割と良好です。
 伊弉諾物質を掘りに来たムカデ妖怪のお仕事ですね。