■月 ●日 No6031
八雲商事はしばしば河童たちがやってきて色々交渉事をしてくるんだけど、
技術資料をよこせとかあまりに一方的で正直辟易している。といっても幻想郷でトップクラスに
知的水準が高いのも河童たちだ。顕界でも通用しそうな連中がごろごろいる。
なにせやつらはニンゲンよりは長生きだから勉強できる時間が長いし、体力も底なしなので
勉強を始めるとかなりの長時間集中力を欠かないで済んでしまう。
とにかくこいつらは霧雨のご息女とは比較にならないレベルで迷惑だ。
特に紅魔館がかなりの被害をうけている。仮パク案件も多いので、霧雨のご息女が
回収しに行っているというわけがわらん事態になっている。霧雨のご息女も本を
借りパクしているのではと紅魔館の史書に尋ねたら、河童とは違うと主張してきた。
理由は簡単で、霧雨のご息女が本をなかなか返さないのは写本に時間がかかっているからだ。
もちろん、魔術である程度自動化しているが、チェックは手作業だ。
多くの魔導書は裏レイヤーが存在してコピー機で同行できないことが多いことを考えると
写本に手間がかかって当たり前だ。
ところが河童たちが借りパクするのは顕界の書物だ。つまり複製も容易なものだ。
なのにあいつらと来たら平気でまた貸しをするので、余計に戻ってこないし。
霧雨のご息女と違って本を片っ端からもっていくこともしないのである。
まあ最近はタグと帰還魔法を用意しているのだがこちらも対策が取られているようである。
困った話だ。