■月 ●日  No6037

 幻想郷でも人道的配慮から医薬品の輸出は行っている。その医薬品の種類は限定的であり、薬屋とか一部の
 医術を使うものだけが利用することが多い。寧ろ厄介なのは医薬品が魔術を使うための触媒に
 再利用される事象であると思っている。
 というわけで、薬が勝手に魔術用の薬にされないようにというわけで、活動しているのがあのエレンである。
 まあマジックショップなので当然なんだけどな。
 
 エレンのマジックショップは基本的に盛況である。
 盛況な理由は簡単。安いからだ。利益とってないだろっていうくらい安い。
 つまりこれ、材料の買取も安いということである。買い取りを安くしている理由を彼女に尋ねると
 高額にすると、乱獲されてしまうからだと言っていた。これはまさにその通りであると思う。
 もう一つ重要なことは素人での乱獲を許すと鑑定ミスが加速度的に増えることだ。
 もちろん鑑定するための魔術ってのはあるのだが、この手の魔法は本来とても複雑で
 検査方法には知識もいるし顕界の科学的知識もいるんだとか。

 つまるところエレンのマジックショップが盛況なのはなんといっても安全な触媒が手に入るからだと
 いうことが出来るだろう。
 まあ実際のところはまともじゃないルートから色々物資を仕入れていることは間違いなくて
 彼女から販売しているスペルカードについても要注意認定されているわけである。
 
 ちなみにスイッチが入ったエレンのマジックショップでも魔法触媒を購入可能だ。