■月 ●日  No6100

 霊能局の連中に現地駐在員扱いされていてとても心外です。
 私が案内できるのは比較的安全なルートです。比較的であり安全とは言ってないのが味噌です。
 しかも小兎姫とかならともかく、だいたい私が案内する人って霊能局でも
 むさいおっさんばかりですよ。
 いや、決して女の子がいいって意味じゃないんです。言うなれば

 ただの案山子ですな

 これにつきるんです。
 んで、私一応非戦闘員扱いのはずなんですが、とにかく同行する人が
 経験値不足なんです。いやこんなもん経験して経験値どうこういうの
 どう見てもないものねだりなんですが、八雲商事のバケモノばかり見ているせいか
 基準が色々ぶっこわれているかもしれません。

 たとえばどう見ても非戦闘員枠と言えば宇佐見蓮子さんがいるじゃないですか
 彼女は圧倒的な危機回避能力があります。
 もうね、大物新人扱いですよ。というかですね、秘封倶楽部出身者って基本バケモノ揃いなんです。
 
 閑話休題

 んで今回の同行者なんですけど、いや普通に戦場経験者だし、動きも十分玄人なんですが
 それは相手が平面移動を前提にしているんで、クリアリングがガバガバなんですよ。
 立面で考えてくれって言ってるんですが、そうなるとどう隠れればいいんだって言われるんです。
 言っちまうと相手は空から見ているから猛禽類を想定すればいいと説明しているのですがね。