■月 ●日  No6171

 八雲商事には一応スポンサーがあって朝倉とか岡崎先生とかの研究は
 その資金でやってる。といってもそれなりに収益を得ているから
 赤字というわけでもない。でかい研究開発費とかでお金を調達するのには
 使っている感じ。

 妖怪たちの資金源はいわゆる国際金融によるものであることは周知のとおりだと思う。
 過去にはそれは卑しいものとされていたこともあり、妖怪たちは金融で成功を
 納めている。しかし、人間の世界から見るとちょっと目立たなかったりする。

 理由は簡単、妖怪は長命種であるがゆえにすげえ気の長い商売をやってくるだからだ。
 ほかの国際金融をやっていた民族がサラ金よりひどい金利で商売していたが
 妖怪たちはわりと現実的な金利で商売していた。それだけだ。
 しかもそれらのお金を妖怪を維持するために使っていたから、中の人たちが
 思いっきり上流階級の暮らしをしていたわけでもない。
 
 だから脅威に思われないし、戦争の時に金をたかられることも少なかったと言われている。
 寧ろ事情が分かっていた連中は彼らから金をたかることはできなかった。
 やったら最後、妖怪たちが第三勢力で参戦してしまう。
 そんなこんなで妖怪たちの資本は無視するには小さすぎず、でも大きいわけじゃない。

 んでなんでこの話したかって朝倉が予算使ってなくて来年度の概算要求が
 通らなくなるかもって言われたらしい。やりすぎはよくない。