■月 ●日 No6184
顕界における妖怪たちの経済圏もずっと同じってわけではなく様々なところへの
リスク分散が基本となっている。かつてはスイスの銀行に預けるスキームが流行していたが
最近では顧客情報もコンプライアンスの名の下で普通に開示するってこともあり
信用できないそうで、もうとっくに資金の引き上げが完了しているとかなんとか。
と言っても妖怪の持っているお金は現代ではそんなにヤバイお金ではない。
殆どすべてまっとうな方法で得ているし、まっとうな商売をしている。
変な投資会社として商売をするっていうより、普通に商売していたほうが儲かるって
考え方だ。かなり手堅いと思う。
以前狸に言われたことがあるんだけど人間のほうが近視眼的なリスクを取る傾向が
あるらしい。これは当然で、妖怪は割と長期的な運用を志向するがこれは寿命が長いからだ。
人間はそこまで長期的な資金回収なんてできないし、現代においてあまりに
短い期間で利益を確定しないといけないとなれば、近視眼的な動きになるのは
当然になるだろう。
ちなみに金融機関で過度な売り上げ至上主義を観測したら即資金引き上げが
最も効果的だと思うこの頃です。