◎月 ★日  No261 まともな商品ばかり扱えるとは限らない


うちの女子社員が私に質問してくる。 
なんでも妖怪が俗に言う大人のおもちゃを注文してきたらしい。
私が無反応で発注先と発注掛率を教えたものだから、
女子社員は「セクハラですか?」と抗議の声をあげた。
いちいち反応するのが新入社員らしい。
北白河なんかバイブレーターが注文されても顔色一つ変えない。
それはそれで問題ではあるが慣れとは恐ろしいものだ。
ただここで勘違いされては困るのは、妖怪だって普通に性欲はあるし
ドロドロの部分だってあるということだ。
幻想郷だけ特別なわけがない。
人々の幻想が具現化したものであるならそこもまた世間の縮図である。


ともあれ、物品や現金を扱うときはどこかしか割り切ってクールに行かないといけない。
たとえば、数百枚の一万円を数えるとき一枚を現金として考えていたら扱いきれない。
どこかで紙切れと割り切ってモノを数えることになる。
逆に今扱っているものがお金に見えたときは要注意である。 
大体そんなときは経済的に切羽詰っているときであり
横領などの事故が起こりやすいのだ。


我々は戦闘能力こそ素人であるが、幻想郷の物流に関してはプロである。
女子社員にはプロに徹することを学んでいただきたい。
もっとも私とて、阿礼乙女からミニグレネードとかが注文されると
絶句するがそれはそれで別件である。