□月 □日  No623 朝倉理香子の手記


朝から土砂降りの雨。 部屋の中に干している下着類が乾かず部屋の中がまるで樹幹になってます。
買ったばかりの畳ベットにカビが生えてました。洗濯物ばかりで湿気ていたからなあ。
近所のホームセンターで無水エタノールを買ってきてしゅっしゅしましたよ。


やばいです。あのエーリッヒ博士がやってきます。
こいつ昔同僚だったんです。昔とのよしみでビビットをもらい受けたんだけど、
股ぐらを掻くような愉快な学習結果になってしまってとても彼には見せられません。
そこで、必殺メタモルフォーゼの魔法です。 魔法は使わないのか趣旨替えしたのかという
周囲の突っ込みはガン無視です。
とりあえず目の前にいたチーフにかけてみました。


魔法は大成功でした。
どこから見ても間違いなくビビットです。 これで一安心と思いきやっ
チーフの馬鹿いきなりトイレに行くって言い出しました。


ビビットはアンドロイドです。 トイレなんか行かないんだよヴォケっというわけで
ピコぽんハンマーでマットに沈めました。
仕方なく、ある程度理解を示してくれた夢美ちゃんにとちおとめ一パックで手を打ってもらいました。


そしてとうとうエーリッヒ博士訪問。
見事に爺になってました。 さらば私の青春。
なんか服がぼろぼろです。なんか一緒に甘粕君もいました。八海山君もきていました。
どうやら、最初に黄昏酒場に飲みに行ったら襲撃されたみたいです。
追っ手を撒いてここに辿り着いたと言っています。


チーフが俺はこの姿のまま死ぬのかと慟哭しているのでハンマーで殴り倒しておきました。
博士ちっとも止めません。 とっくに偽物とばれてます。とほほ。
そういえばチーフがデータをあっちに送っていたとか言ってたなあ。


なんだかやっかいごとを引き受けちゃったみたいでとても困るんですけど
くれぐれも会社を戦場にしないでほしいと平和的手法で要請したら
みんなから「お前がな」と言われました。
失礼なプンチュカ。


エーリッヒ博士なんか何とかするくらいだったら素直に八意永琳でも捕獲すればいいんですよ。
一粒で二度おいしいですよ(お