□月 ●日  No755 小兎姫の手記 


朝、蒸し暑くて目を覚ます。
エアコンが未明の雷のせいで止まっていた。
シャワーを浴びて出社。 早起きは三文の徳


櫻崎と打ち合わせ。
甘味を机の上に置く癖はやめて欲しい。
イチゴ大福の甘い香りが鼻を刺激する。
私に対する挑戦状か。 絶対やせると決めたのに。


櫻崎はいくら食べても太らない。
同時に数日間何も食べないで過ごすことも出来る。
陰陽玉の力らしい。
でも良いことばかりではないらしくて、陰陽玉を展開しながら寝ると
次の日化粧ののりが悪くなるらしい。
リスクのない便利商品はないのね。


昼 理香子さんと会食。
意外と小食でびっくりする。彼女ほどの魔力があれば
カロリーくらいすぐに燃やすことができそうなものだ。
色々聞いて謎が解けた。 魔法では拡張した胃を小さくするのは難しいらしい。
だから胃の大きさを大きくしないように心がけた方がいいとのこと。


午後予算会議。 どうせ結論なんて出ない。
守矢神社に博麗神社 要度特A級の二つの神社を整備したらあっという間に
予算の大半が吹っ飛んだ。 いくら節約しろと言われても困る。
今だって事務用品をぎりぎりまで使っている。
クリップは何度も再利用するし、セロファンテープだって最後の最後まできっちり使ってる。
こんなにコスト意識がある公務員は私たちしかない。 たぶん。


幻想郷から東風谷様が行方知れずになっているという連絡を受けた。
理香子さん達はなにをやっているのだろう。
彼女らしからぬミスだと思う。
理香子に連絡したら二人のカミがいるのだから大丈夫だと言われた。
確かにあの二人なら殺しても死ななさそう。


以前お会いしたとき
90式はブリキ缶だぜと仰っていたけどの意味が今いち分からなかった。
たぶん二人の力があれば戦車大隊くらいは片付けられるという意味に違いない。


どちらにせよ東風谷様を全力で捜さなければ。
当分家に帰れないかも。 冷蔵庫のプリンもう駄目だろうな。