□月 ●日  No901 天人と竜宮の使い


竜宮の使いに謎の石ころを届けに行く。
一体何かと河童に尋ねたらただの雲母と言われた。 はてそんなものが重要なのだろうか。


実はこれ、オゾンを発生させるためにいるようだ。
竜宮の使いの両手に装備して無声放電を起こすことでオゾンが発生する。
彼女の活動範囲は成層圏付近とも言われており、オゾン発生を促すための能力を発動することができるらしい、
何に使うのかというとなんてことはない臭い取りだそうだ。 実際便座の臭い取りにオゾンが利用されることが
知られている。 意外と身近な話なのだ。


さて、このオゾンといえば天人の住処はオゾン濃度が高い場所があって一般人が立ち寄るのは
かなり危険である。比那名居の娘が大暴れしたときはオゾン層ど真ん中で戦闘を繰り広げてしまい
結構大騒ぎになった。 オゾン層ど真ん中で活動する時は天人や人間をやめている者以外は
ガスマスク着用でないといけないからだ。
実際天人のところへ納品するときはガスマスク携行を義務づけられている。


天人関連に納品する時は人間をやめないといけないとつくづく思う。
竜宮の使いに関しては感電の危険がある。 フィーバーポーズが実は避雷針のポーズだと分かった時
こいつはやばいと本気で感じたものだ。 同じポーズを黄昏酒場にいるOBがやっていたけど全然意味が違うようだ。


個人的には天人たちの性格は月人同様にかなり苦手である。
両者に共通しているのは酷いレイシストだということだ。
接していればわかるが一般の人なら確実に不快になること請け合いである。
全く別の世界の住民だと思ってこういう人なんだと自分自身を納得させないといけない。


竜宮の使いも似たような特性がある。 
警告とか忠告とかと言うが独善的で閻魔様の忠告と比較すると雲泥の差だと思う。
おまけに聞かないと平気で襲いかかってくるときている。
聞いたふりをして関わらないほうがいい。


彼女の空気を読むと言うのは雰囲気を読むというよりは大気組成を読むという
能力に主眼が置かれているように思う。
第一彼女は空気を読んだ行動をしているときは単に周囲に溶け込んで主体性がないだけであり
なにかあっても大したことができないのが実情だ。
だからこそ諜報の仕事が出来るのかも知れない。


結局のところ彼女たちの性格や人格についてあまり期待してはいけないというのが個人的感想である。
録に会話を交わさないまま逃げるようにその場から脱出した。
替わりたければ替ってかまわない。
幸い綺麗な人たちなのでお会いしたければ止めはしない。