□月 ●日  No1056 ごちゃまぜ七夕


七夕である。幻想郷も顕界でもやってることが殆ど同じと言う不思議な風習である。
願いを叶えて貰うという風習はどこでも人気があると言うことだろう。
幻想郷でももちろん短冊に願いを書いている奴が多数居る。
真実が何か知ってると色々切ないものがある。


そんな今日、綿月依姫が何故か相談があると言ってきた。
それは織姫と彦星のこと。
月では天津神たちが色々活動しているそうだが、
ここに来て織姫の数千年単位の浮気がばれて、一触即発なのだという。
自業自得過ぎて頭が痛くなる。
そもそも人間風情がVIPの色恋沙汰に口を出すのもどうかと思うのだが仕方ないののかも知れない。


あまりに低次元だったのでそのまま喧嘩でもさせて気が済むまでやり合わせようということにした。
場合によっては七夕でクロスカウンターが拝めるかも知れない。


それで分かったのだが、どうやら短冊の願いを叶えていたのは他でもない依姫なのだという。
今から300年くらい前にお祭り現場を見て戯れに願いを叶えてしまったらしい。
もともと依姫は願いを叶える程度の能力を持つ。女性限定だが公序良俗に反する願い以外は
叶えることができるらしい。 もっとも叶え方は月の科学力による力づくらしい。


こうしてみてみると一つの風習に色々なものが混ざっているのがよく分かる。
七夕なら雨乞いの儀式とか、お盆の儀式などが色々セットになっている。
混じり合った総体が現代の祭りと言えるだろう。


さて七夕にもなって喧嘩が続いた織姫と彦星だが、出会った瞬間に今までの態度はどこへやら
ベタベタのアマアマになって過ごしたらしい。
良かったと言えば良かったが何となく複雑な気分になった。
この二人の行く末が色々恐ろしい。