□月 ●日  No1268 妖怪と闘うには


阿礼乙女邸には色々なトラップが仕掛けられていると言われる。
人間や妖怪や妖精の侵入を防ぐためと言われており
幻想郷縁起を守るという名目で結構非人道的な武器が眠っているなどと言われる。


トラップと言っても戦闘用の能力を持たない人間が仮に外の世界の武器を用いたところで
妖怪と闘うのは並大抵のことではない。
根本的に身体能力や反応速度が違う上に、学習能力もり、スペルカードシステムの汎用性が高く
正攻法で闘えば人間はとても不利である。
一時は文明の力で幻想郷に追いやられた妖怪もいたが、現代では近代文明から妖怪が
出現するケースや冴月や河童みたいに近代戦を学習した妖怪もおり単純ではなくなっている。


人間はどうやって妖怪に対抗するのか?
阿礼乙女から最新の動向を教えて貰った。正直参考にはならないが書いてみる。
今回は精神的な防御よりも物理的打撃に焦点を当てる。


妖怪相手の戦いをするときはトラップが有効だ。
基本的な攻撃が殆ど当たらないため自ずとそうならざるを得ない。
グレネードランチャーなど広範囲に効果がある武器が割と有効だが
三次元移動ができる妖怪は上方に高速回避してしまうだろう。


基本的に有効なのはワイヤートラップだ。
相手の動きを止めることができる上にかなり打撃を与えることができる。
ワイヤーで発動する地雷を併用して利用するのも効果的だが
高々度に仕掛けられないので読まれるとアウトである。


対人地雷としてクレイモアも有効だ。
人間相手の兵器なので起爆は手動でおこない、衝撃波で動きを止めるのが目的となる
うまくいけば墜落、ワイヤー起動の地雷で攻撃できる。


だがこれら手段はばらまき型のスペルカード弾幕で容易に破壊されてしまう。
河童の場合は河童ミサイルによる炸裂系攻撃でクレイモアを先行で破壊してしまう。
ただしこちらも熱誘導型の小型ミサイルで対抗できる場合があるので
装備があれば試したいところだ。 難しいが。


重火器だが、当たればラッキー程度に思った方がよいそうだ。
基本的に妖怪が上を取っているという事実をきちんと鑑みれば
不利だということは火を見るより明らかであると言えるだろう。


このように近代兵器の殆どが妖怪に対して決定打と言えるわけではない。
しかし決定打でないからこそ相手に慢心があればそれにつけ込むことができると
阿礼乙女は言う。 いずれにせよ、これら知識が役に立たないのが一番であることは
間違いないことだ。