□月 ●日  No1285 幻想郷服飾事情?


幻想郷で基本避けた方が良い話題に衣服のセンスがある。
妖怪の服装はセンス云々以前に、たいてい謂われによる何かしらの意味を持っているので
ツッコミを入れることは野暮であると同時に致命傷になりかねないからだ。
どうしても突っ込みたいときは強引な褒め言葉「キッチュな」って言葉を使っておこう。


たとえば香霖の服装も幻想郷基準で考えれば十分アバンギャルドな外見であることを
認識した方がいいだろう。 最初、幻想郷住民はみな香霖のような服装をしていると
思っていたが、実際のところは香霖の服装は妖怪の衣服に近い属性だったと言える。


そんな妖怪達だが、この時期ちょっとだけ困った問題が起こる。
少しだが痩せて服の大半がダブダブとなるのである。 
外の世界と違い冬場の幻想郷は食料が少ない。食べ物とかも生活に必要なぶんだけ
摂取する。だから色々な理由を付けてビタミン類をとる日があるのである。


服飾のサイズもこの時期の数値を採用してはいけない。
新人さんがこの辺をよく間違える。計測するなら初夏とか晩秋あたりが望ましい。
かくいう私も昔は結構間違えていた口である。


と、ここまでは幻想郷の常識である。
だが、朝倉、あんたは駄目だ。
大師様と服のサイズが同じだからと言って交換するなって言いたい。
かなりみっともない。 


昔は何度か交換したというのが朝倉の弁。
あのロープで縛ったような服装はサイズの多少の変化に耐えられるように
するための工夫なのだという。
身体強化のプロセスで若干の体型変化があり、どうしてもそういう仕様に
する必要があったらしい。


しかも大師様から少し太ったでしょうと言われて固まっていた。
当たり前だろう、この時期の妖怪は普通は痩せているのだから。
だから喚くな。常識で考えてくれと思う一日だった。