□月 ●日  No1359 雹害にご用心


天候が変わりやすい時期。
先日まで氷雪異変の再来かとやっていたのが嘘みたいな陽気であったが
突然の風雨でやっぱり今年は振れ幅が広すぎると思う次第。


この時期、妖怪達にとって頭が痛い天候が訪れる。
それはなんといっても雹である。
文字通り痛い天候であり、空を飛んでいる妖怪達にとってはかなりきつい天気である。
身代わり呪符が発動してくれればまだ良いが、突然大量に降ってくるため
とても危険な存在である。


また基本的に急に天候が変わって降ってくる雹は河童の天気予報でも捕捉されづらく
予知してもそのときには既に降った後という事態が多い。
注意喚起するには色々危険であることが判ってもらえると思う。


弾幕戦において雹が降ってきた場合は、一時中断またはノーゲームとなる。
被弾したかどうか判りにくいだけでなく、大怪我をしてそもそも戦闘どころではない。
今日観測された雹では、弾幕戦をしていたら親指ほどの大きさの氷の粒が降ってきて
墜落した挙げ句頭をぶつけて大怪我をするという事件が起こっている。


怪我でもさらに困るのが香霖堂を尋ねてきた多々良小傘だろう。
雹で傘が壊れてしまったそうで、涙目で修理依頼してきたらしい。
結局、傘はオーバーホールとなりメーカーから部材を取り寄せて修理して貰うことに。
費用はとても掛かったが、違うものに交換するわけにもいかないので
今年はベッドで寝て貰わないといけないだろう。


このように雹は幻想郷を容易に混乱に陥れる恐ろしい天候である。
ちなみに不思議なことにこの件について氷妖精を責めようとする人はいない。
そもそも雹は氷妖精の力で降っているわけではないからなのだが。
そのような考えに至った経緯については後日紹介したいと思う。