□月 ●日  No1361 そうだ薬屋の世話になろう


幻想郷で腹をこわした。
お陰で会社に帰還できずに現地で待機になったわけだが、少々酷いので薬屋で
診察を受けてみることにする。
薬屋の薬を使えば早く治ると思ってのことだったのだが。


幻想郷で感染症に遭うと理由の如何に問わず、顕界に戻ることができない。
過去に結核が幻想郷から顕界に戻ってしまったことがあったからだそうで
それ以降、検疫関係が極端に厳しくなったと言われる。
そのとき耐性菌を生み出した原因が薬屋とされた時期があったらしい。
勿論それは誤解だったのだが。


幻想郷でも顕界でも腹痛の診察方法はほぼ同じ。
触診で何処が痛いか調べられる。 月の都の医術も基本は全く変わらないようである。
女性に触診されるのは色々悪い気はしないのはご愛敬。
胃の検査用にとレントゲンの代わりに月兎に凝視されたのだが
とても恥ずかしい。
検査が終わって、ブレザー兎が変態でなくてよかったと言われた。
どういう意味なのだろう。


幻想郷での診察はもう一つのレイヤーについて考慮しないといけない。
それは呪術問題である。 幻想郷の場合は呪いなどで腹痛が起こるケースが有るというのだ。
それは単に薬とか腐った食べ物とかいれているだけなのではと思うのだが
幻想郷の場合はそれだけでは済まされないらしい。
そこで最近は河童が開発した念度分析計なるものを用いて呪いが掛けられているか
数値化できるらしい。


当然ながら結果はゼロ。 出たら出たで色々問題だとは思う。
結局、なにか食べ物にあたったと言うことで、整腸剤とか抗生物質などを貰う。
これでは普通の病院じゃないかと思いつつ、薬を服用したら取り敢えず痛みは治まった。 


一応一日休んで元気になったのでとりあえずよしとする。
顕界での休日が吹っ飛んだのは悲しいところだ。