□月 ●日  No1539 小兎姫天狗の報告書に苦言を呈すの巻

朝、何時ものように目が覚める。
冷え症がちょっと酷くなってきたので八意永琳から処方された薬を服用する。
これが結構良く効いてとても便利だ。 高価なのが玉に瑕だけど。
理香子の紹介と言わなければ多分もっと安くなったのではないかと思う。


今日は天狗に依頼したとある情報を受け取る日。内容はここに書くわけにはいかないが
彼女達の話をしてみるのもいいかなと思う。
天狗という種族は基本中立であると理香子から聞いたことがある。
月面戦争にも直接参加することを避け、あくまで情報収集機関としてその職務を全うする。


彼女達をビッチと呼ぶ者もいる。実は全く根拠が無いわけではない。
情報収集のために女性の武器をフル活用する天狗はやはりいるからだ。
外部からの侵入には堅固なシステムも内部からみればとても脆いのは誰だって知っている。
もちろんその逆も然りだ。男性の天狗も少なからずいるが彼らもまた、同じような手段で
情報を収集することがあるようである。


故に同族同士で闘うことがあるのも天狗の特徴だ。
一般的に妖怪は妖精を除き同族同士で争うことはしない。
彼らは基本的には個の認識方法が違うからだと言われる。
周囲の目を欺くために争うように見せることはあってもそれ以上のことはまずない。
だが、天狗たちは違う。自分の縄張り争いのために同族で戦闘することが少なくない。
簡単な事例を挙げれば、新聞記者同士の争いだろう。そこでは弾幕の撮影しあいが起こっている。


それにしても私よりずっと年齢が行っているはずの天狗たちなのに
考え方が本当に若々しくて、思わずパルパルしてしまう。
私はそんな言葉を使うのだって恥ずかしいのに彼女達はさらさらとそう言う言葉を発するのよ。
で、私がようやく覚えてそれを使おうとすると怪訝そうな顔をするのよ。
もうブームは過ぎたってってね。 
所詮ネットで覚えた言葉は後追いなんだと痛感したわ。


前は比良乃に聞けばその辺の言葉も分かったのだけど
最近の彼女も仕事人間なのでいまいち期待できない。
なんでこんなことを書くかって?


報告書がギャル字になっていて、絵文字多用の謎の文書になってるからよ。
まずは報告書を翻訳しないとだめなわけ。 
言語学者雇うのだって税金が絡むのでそんなに予算を使いたくないのだけど
なんとかならないのかしら。
でも彼女達を利用する米帝も同じような資料を貰えるから同じか。
でもあっちは予算があるか。 とても不公平だと思う。