□月 ●日  No1562 教育的見地


みんなも過去に覚えはあると思うが学童が居る学校には学校を守る
妖怪達が住んでいることが多い。
幻想郷に学校が迷い込んだという話を朝倉から聞いたのだが
子供達が妖怪達の餌食になったという話はなかった。
子供達は誰によって守られていたか。 それが今回の問題である。


彼らを守っていたのは学校霊と呼ばれる妖怪達。
一般に好奇心旺盛な子供に害を与えると見せかけて教育を行うためにいる妖怪である。
その実態は、付喪神とも言われるし、阿礼乙女のリポートによれば、隙間妖怪の
悪戯とも言われる。 どちらでも良い。


重要なことは、学校に下手な妖怪を寄せ付けなかったという事実だ。
あのクソ仙人に言わせれば、地獄に住んでいる御霊すらプカプカ浮いている
この幻想郷である。弾幕ごっこにも巻き込まれなかったのはラッキーと言わざる得ない。


上白沢に言わせると子供達の学校を守るには歴史が浅い学校霊だけでは不十分だという。
確かに朝倉とか隙間級の妖怪が乗り込んだら連中も無力だろう。
しかしながら朝倉は学校を元に戻すべく、校内に乗り込んだというのだが、
これまた戦闘をした形跡がないのだ。 不思議すぎる現象だ。 
何故、学校霊達は侵入者たる朝倉達を攻撃しなかったのだろう。

 
そんな理由が分かったのが今日の話。
それは、掃き掃除をしている鵺と適当に駄弁った時の話だったのだが。
彼女はさらっとこう言った。 
「だって学校には自分の端末が配備されてますから」と。


寺子屋は何故寺子屋って言われるかって、お寺が経営していたから寺子屋と言われていたのだと。
鵺が少し睨めばそれだけで大半の妖怪は逃げ出してしまう。
朝倉級の魔術師でさえ手を焼いた鵺がバックにいるうえ、幻想郷は彼女のお膝元。
子供に手を出したら滅ぼされてしまうこと請け合いというわけだ。


それにしても最近の学校霊は酷い。
誰が見てもエロというより教育に悪そうな花子さんとか、喜ぶのは腐がついた女子としか
思えない赤マントとか、どうにかならんのだろうか。
どうも学校霊も色々世も末かも知れない。