□月 ●日  No1602 一人暮らしは怖いですよ


この時期になると妖怪も人間も寒さのために体調を崩す者が続出する。
飛行で全身が冷えて体力が想像以上に消耗しているケースも多々ある。
そんなわけで私のPDAに、ちょっとした病気診断プログラムがインストールされた。
商品配達の際に、体調は悪くないかと尋ねて何かあったらこの診断プログラムに従って
質問するという代物らしい。 
監修がヤマメ女史と書いてあったので多分大丈夫だろう。


幻想郷において体調を崩すことは得てして手遅れになることが多い。
家族体のような暮らしをしている人たちはその点をよく分かっている。
ところがかなりの数の力有る妖怪や人間は一人暮らしをしたがる。
それがステータスであるかのようにだ。


幻想郷は一人暮らしをするには辛すぎる場所だ。
顕界であっても文明の利器があってどうにか一人暮らしが可能であるが
幻想郷で一人暮らしをしてもそう長くは続かないのが実態だ。
生活レベルを大幅に落とせば理論上は可能だろうが慣れなければどうしようもない。


しかし幻想郷には魔法があるからそこそこの暮らしができる。
だが、それも身体をこわしたらそれどころじゃないのが実態だ。


話を戻そう。今日がまさにそれが大活躍した日だった。
人形遣いのアリスの家に行ったら呼び鈴を鳴らしても誰も出ないので
窓から様子を覗くと、ベッドで倒れているアリスの姿を発見したわけで。


この場合の対処は次の通り、霧雨のご息女辺りにチクる。
すると彼女が扉を破壊して突入するので便乗して中に入って処置をする。
破壊した費用は最終的に彼女持ちとなるが、当然支払いきらないからこちらの負担になるのだが
私が破壊するより処理がいくばくか楽なのだ。


ところでこのプログラム 解答の半分くらいが薬屋に通報になっているのだが
間違っていないとはいえ、こっちが知りたいのは処置の仕方なのだが。
やはり専門の人じゃないと駄目なのかと思うと色々感じ入る部分がある。