□月 ●日  No1619 幻想土木工事


幻想郷の河川で地滑りが発生。地滑りは川を堰き止めとても危険な状態になる。
いわば自然のダムだが、下流の耕地が壊滅的被害を受ける可能性が高いと言うことで
地形マップから貯まる水の量を計算、急遽ハザードマップが作成される。
そうこうしている間にも水は貯まるので、ポンプを持ち出し、下流に水を送る手はずも行う。


山の斜面で地滑りが起こるプロセスについては地盤の問題もあり単純ではない。
しかし今回問題となったのは妖精からの警告もなく出し抜けに事態が起こったことにある。
その理由はうちのスタッフである河童からもたらされた。 
どうも、不良河童が勝手に爆薬を使って軟弱地盤の斜面を崩して地滑りを故意に起こしたというのである。
しかしながら故意に地滑りを起こすことは、軟弱地盤の上に退席する土の排除のために
必要なことの場合もあるので然るべき手順が取られているか、確認が必要だった。


結論から言うと、不良河童の一部が勝手にダム湖を作ろうとしていたようである。
当然落とし前をつけないといけない。
おねえさんがデストロイヤーどもを引きつけている間に水をポンプでくみ上げ下流に送りつつ、
土を撤去する作業を行う。


が、土は水を吸っており重量がかなり増えていた。
撤去するためにとった手段は土をスペルカードの弾幕作成コードで、吸わせてしまうことである。
通常は弾幕を保存するスペルカードに土を格納するように処理するのだ。
このやり方はスペルカードを何千何万と使う上、無理矢理大容量を詰め込んでいるので
長い時間は維持できない。
廃土処理場を速やかに決め そこにカードをピストン輸送で運び、
最後に土を展開する。
かくて土は取り除かれ別の場所に複数の土の山が出来た。


当然莫大な予算が掛かっているので原因を作った河童達は近く減給などの
処分が降りる手はずとなっている 南無南無。