□月 ●日  No1642 代償が必要である主にプライドとか


幻想郷で仕事をして一つ分かったことがある。
それは、魔法はただのテクノロジに過ぎないものだということだ。
考えてみれば朝倉が魔法と科学を同列に扱っている地点でそれに気づかないとならないのだが、
少なくても魔法とは何かしら大きな願い事を叶える代物ではないということだろう。


博麗の陰陽玉が願いを叶える物ということで一度争奪戦があったこともあるらしい。
もっともそれは、もっと別の意図があって行われたものだそうだが、この話を
聞くだけでも、魔法には様々な限界がありそれを突破する試みは行われているものの
上手くいっていないことの所作ではないと思われる。


魔法とは所謂技術であり、ノーリスクでは利用できなかったし、タネは少なくても
どこからかは用意しないと駄目だった。
それでも空を飛べたりするなど顕界の科学では考えられないことは一応出来るが
死ぬことから免れると言うほどでもなかった。
限定的にそれを防ぐことはできたが。


そんなわけで、願い事を叶えると言って魔法を使わせようとしている奴には
気をつけるべきだと思っている。
仮に願い事が叶ったらそれは何かしらのタネがあり、しかも限定的な効果しか与えないだろう。
魔法は想像以上にリスキーで始末が悪い存在だった。


と、怪しいコスプレをしながら魔法を使うためだから仕方ないと宣う朝倉の姿を見て
そう思うわけだが、今度はどんなコスプレだと聞いたら、コレが昔の正装だと言われて
くらくらした。 私はどっかのボンテージ衣装だと思った。