□月 ●日  No1648 妖怪と勉強させるのが間違いでは


幻想郷の外の世界 すなわち顕界において妖怪達の読み書きができるかどうかというのは
割と大きな問題である。特に顕界での教育の普及などは、妖怪達が長年生きることに得てきた
智恵を凌ぐ場合があり、その結果、無知な妖怪が馬鹿にされる場面が頻発し問題となっているのである。


そこでだが、お金がある妖怪たちは私学を作ったり、幻想郷における上白沢のような塾を
作っていたりするのだが、そこに何も知らない人間が入ってきてこれまた問題になったりする。
こと妖怪はメンタルが重要視される存在であるため、なんでも根性で突破する根性論が横行している。


この手の施設には政治家も金を出している。妖怪への支援をしたくてもルートが無い人たちだ。
それは結構だが、ここがどういう風に言われているかという風評くらいはよく考えて
献金した方がいいのではないかと思う。


とはいえ、ここが一般人も妖怪も更正してしまうことは確かであり、上手くここに馴染んだ人は
ここのことを悪く言わないから何時かは幻想郷に送る筈がいつまで経っても顕界に残ったままと
いう、困った事態となっている。


個人的には遠巻きに一度見ただけのこの私塾。実は妖怪がいるために病気などを治しているのだが
それではまずいと思ったのか精神論を振りかざして治ると言い出したときには、心神相関の
ルールなら間違ってないが、やっぱりちょっと違うのではと思う次第。


幻想郷が生んだ色々な意味で負の遺産となっているが、なかなか色々取り扱いが難しいところなのである。